もし単位円でtanを考える方法を知らない人がいたら、この記事を読む前に

を読むことをお勧めします。もちろんすでに単位円マスターの人はこのまま進んでOKです。
では、
問題はこちら
を解け。
パッと答えられる角度があれば最高ですね。ですがそれ以外にも角度の範囲など見なくてはいけないところがあるので単位円で考えるのが無難です。
まずは
のように直線を引いてあげればすぐにわかります。
わかりましたか?
の角度ですね。もしみなさんの中で角度を一つだけ思い浮かべていた人はそこで間違ってしまっています。なぜならこの図を見るだけで
さて、ではこの
ここは覚えるべきところになります。ですが
なぜなら今回の問題であれば
と覚えていればもう一つは簡単にわかるからです。
図の一つ目の角度がわかったということは
もう一方は図を見れば
というわけで答えは
です。
ここでもうちょっと踏み込んでコツを伝授しましょう。今私たちが覚えるべき
ですよね。この値の大きさは角度と対応していることがわかります。
なぜなら角度が大きくなれば傾きも大きくなっていきますよね。
もちろん
この性質を使えば
覚えている
ですね。角度というと覚えている三角比の角度は
です。結びつきましたか?
そして
これは
と
が繋がります。角度と三角比の値、そして傾きが結びついたとき
少し寄り道しましたが、最後は不等式です。
を解け。
不等式も単位円を使いますが、傾きと
まずは不等式の意味を考えるために少し角度をいれてみましょう。
例えば
となります。これは問題を満たしませんのでダメですね。
では例えば
これは大丈夫ですね。もう少し頑張ります。では
マイナスなので明らかにダメですね。ラストにします。
お、これは大丈夫ですね。
こんな風に角度によって
では完全にその角度の範囲を指定するためにはどうしたら良いでしょうか。
先ほどからずっと使っているように
ですから今欲しい角度の範囲は、
傾きが
です。図で確認しますね。今欲しいのは傾きが
こんな風な直線が引けるような角度です。気をつけて欲しいのは見てわかる通り、角度が大きいところにもその点があることですね。
これを踏まえれば欲しい点は
この図の赤い部分であることがわかります。つまり
傾きが
わけです。
これで不等式の答えはわかりました。赤い部分を答えればいいので
ですね。注意してほしいのは
この例を見ればいかに単位円が有用であるかがわかるでしょう。
まとめ
tanと傾きの関係には慣れてきたでしょうか。sin、cosとはまた別にtanを扱ったのは、傾きというsin、cosとはまた違う感覚を持たなければならないことを考えたためです。sin、cosで単位円に慣れていれば少しtanも楽になるでしょう。まずはsin、cosです。それからでも遅くはありません。
ではまた
コメント
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